シャドーハウス

シャドーハウス【6巻】ネタバレ・感想・あらすじ 亡霊騒ぎ決着!

2021年春にアニメ化されたシャドーハウスの【第6巻】を読んだので、あらすじ・ネタバレ・感想をまとめています。

顔のない一族である「シャドー」。

そしてその”顔”の役割を果たす、お世話係の「生き人形」。

シャドーと生き人形が貴族のまねごとをして暮らす、奇妙な館の謎とは……

※以下ネタバレを含むので、先に無料で読みたいという方は下記から無料で読む方法をご覧ください。

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シャドーハウス【6巻】のあらすじ

亡霊騒ぎを起こした犯人は誰なのか、とうとう決着のつく6巻。ローブ様の正体も判明します。

一連の出来事は、「相手を大切に想うが故」に起きた事件だったのです。

物品資料②「ピオニーについて」の解説あり◎

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この先ネタバレを含みます。アニメ派の方や未読の方はお気を付けください。

 

シャドーハウス【6巻】のネタバレ

【63話】集められる生き人形

起床時間よりも早く、大広間に集められる生き人形たち。

そこには何故か”星つき”のお影さまたちもいた。そして「『喜びの会』を始める!」とバーバラ。予定の開催日まではあと4日もあるのにだ。

袖に吐き出そうにも、今回はお影さまにまで監視されている。為す術がなく、珈琲を飲みこんでしまうエミリコ。

生き人形はシャドー家に使えることが幸せである!

今日の代表者、ミアの声に続き、シャドー家のルールを復唱させられる”生き人形”たちであった。

エミリコが珈琲を飲まされたことに気づいたケイトは、今回も水をたくさん飲ませて元に戻そうとする。しかしケイトの言うことを全然聞かないエミリコ。

力では敵わないので、ケイトは「すす能力」を使い、なんとかエミリコを落ち着かせた。

シャドーの言うことを聞かず、自分の意思を持っているエミリコについて、今回飲まされた珈琲はいつものとは違うのではと考えるケイト。

特別な珈琲が割られたことで星つきが動揺したことから、今回の珈琲はおじい様の棟で作られたものではなく、一般的な「普通の珈琲」であると推測する。

その場にいる”生き人形”全員を「精神系のすす能力」で操ったのでは? そして全員の感情を操れるほどの「すす量」となると、その能力の持ち主はベンジャミンなのでは?と考えるケイト。

「喜びの会」にいたシャドーは”星つき”のみなので、”生き人形”らに影響を与えた能力の持ち主は、おのずと”星つき”の誰かに限られる。

バーバラは自分でコントロールできないこと、そしてスザンナは「すす」をまとわりつかせる能力であることを考慮すると、消去法でベンジャミンしかいないのだ。

「煤量」の多いシャドー:バーバラ・ベンジャミン・ギルバート・ケイト・ジョン

おそらく感情を高揚させるような効果だが、強く洗脳されているものには効果があっただろうとケイトは結論付けるのだった。

翌朝、自分の推理をジョン、ショーンらと共有するケイト。ショーン自身も、”珈琲”がいつもとなんとなく違うことには気づいていたと言う。

”星つき”だけのアイデアで切り抜けようとしたことからも、大人に頼んで”特別な珈琲”を手配してもらうことが出来ない状況にあるのだろうとショーン。

ケイトに応えるために、自分たちに出来る事をやろうとするジョンとショーンだった。

まとめ
  • 通常より4日も早く開催された「喜びの会」
  • ベンジャミンは「精神系の能力者」

【64話】こびりつきについて

  • パトリック:同期以外の人間関係を調べる
  • ルイーズ:すすに関することを調べる
  • ジョン:秘密を守って自由行動

同期会でのケイトからの指示は、以上のようなものだった。

ジョンは壁の修理を口実に研究班と接触しようとする。しかしみんな席を外しており、小屋にいたのはジェレマイアジェレミだけだった。

話したことが無い2人なので気まずいジョンだったが、昼間ジェレマイア達が寝ていたのは深夜出歩いていたからで、難癖付けてくるのは悪い奴だから、即ち”ローブ様”であり”亡霊騒ぎの犯人”だと強引な推理をしてしまう。

そしてジェレマイアの近くにある布を引っ剥がすと、そこには大量の「こびりつき」がケースに入れられていた。

怪しいと掴みかかるジョンをいなすジェレマイア。ジェレマイアは「煤量」の多いジョンから少し「煤」を分けて欲しいだけだった。彼は「こびりつき」のエネルギーを研究課題としているのだ。

シャドーの負の感情から生まれる「すす」は平均二日程度で「こびりつき」に変化すると教えてくれるジェレミ。そしてシャドーの意思とは関係なく悪意の身で動く「こびりつき」は生命体ではないと続ける。

発生当初は「密度1」で中身スカスカの弱い「こびりつき」だが、融合することでサイズが変わらないまま密度が濃くなる個体もあると言う。

しかも「こびりつき」同士は必ず融合するわけではないようだ。放っておくと「密度」が高い「こびりつき」だらけになってしまうので、定期的に掃除することが大事なのである。

”亡霊騒ぎ”の亡霊に変化する前の「こびりつき」は「密度3」くらいの硬さと感じだとジェレミ。そして密度をどれだけ上げても、実験で”亡霊”を作ることは出来なかったと説明する。

即ち、”亡霊”は誰かの「すす能力」による可能性が高いのだ。

生き人形の中に入って暴走させる「こびりつき」。なんでそんなことするのかと疑問を投げかけるジョンに、

”顔”を欲しているのかもしれませんね

とジェレミは答えた。

ジェレマイアは、「顔」に向かう「こびりつき」の習性を利用し、エネルギーを発生させる装置を作ったと言う。

「すす炭」と違って「すす煙」も出ないし、小型化も可能な上、すす炭での燃焼と同程度のエネルギー効率と言う優れモノだ。

オリバーも大絶賛してくれたこの発明だが、「こびりつき」は管理が難しい故か、大人たちからはあまり良い反応は得られなかったようだ。

オリバーとジェレマイアが「犯人候補」から外れたこと、そして「こびりつき」の情報を得られたことで喜ぶジョン。

そこにジョンを探しに来たオリバーがやってきた。なぜかジョンは”星つき”会議室へと呼びだしを受けたのだった。

まとめ
  • ジェレマイアの能力:「蜘蛛手」
  • 「すす」は平均二日程度で「こびりつき」に変化する
  • 発生当初は「密度1」で中身スカスカの弱い「こびりつき」
  • 「こびりつき」が生き人形の口の中に入ると”生き人形”は暴走する
  • 密度をどれだけあげても”亡霊”は造れない
  • ”亡霊”は誰かの「すす能力」で作られた可能性が高い

【65話】お呼ばれについて

相手を操ることが出来る「すす能力」を使い、次々に相手の「すす能力」を聞き出すルイーズ。

大人になるのが楽しみなルイーズは、自分が”お呼ばれ”されていないか班長に聞きに行くことにした。そのため通常よりも2倍の速度での掃除を言いつけられ、無理したせいかふらついてしまうルウ。

いきなり部屋を尋ねてきたルイーズに「顔不在のシャドーの部屋に来るとは…」と驚くマリーローズ。

私”お呼ばれ”されてないかなっ?」と明るく尋ねるルイーズに、それは自分自身にしか分からないし前日にいきなり判明するとマリーローズは答えた。

”お呼ばれ”でお披露目試験みたいなことがあるのかどうかは分からないし、そもそもお披露目試験の内容も試験官次第で毎回変わると続ける。

そして「おじい様と共にある棟」に行ったシャドーのことは口にしないのがルールのようだ。

結局何もわからないのねっ」というルイーズに「それが子どもさ…だからみんな大人を目指すんだろう?」とマリーローズ。

立ち去るルイーズに、「顔は大切に扱うんだよ」と助言した。

更なる情報を得るために、”星つき”の居住棟にやってきたルイーズとルウ。入ってはいけないルールは無いが、普通は”星つき”以外のシャドー達が入ってくることはないようだ。

オリバーが作った筋トレマシーンで体を鍛えているベンジャミンに、「私”お呼ばれ”されてないかなっ?」と尋ねるルイーズ。

しかし誰がお呼ばれされるのか、されているのかは”星つき”でも知らないとのこと。

そんなに鍛えてるのはみんなを怖がらせるためっ?

…強くなければ守ることは出来ない

ルイーズの質問に、意味深に返すンジャミン。”星つき”にならなくても”お呼ばれ”が可能なら、”星つき”は目指さないと宣言するルイーズに「そうした方が良い」と彼は言うのだった。

ルウの顔色が悪いことを指摘し「トレーニングは美容にもいいぞ」とベンジャミン。ルイーズは「私もやってみようっ」と言うが、実際に筋トレをするのはルウで、ルイーズは立って見ているだけだ。

そんな彼女に「顔だけ鍛えてもお前は変わらない」とベンジャミン。彼に言われ、自分でも筋トレをしてみるルイーズだったが疲れてすぐに弱音を吐いてしまう。

…同じように”生き人形”も疲れるんだ
 …顔だけでなく体も労わってやれ
 道具の使い方を誤るな

と言うベンジャミンだった。

帰り道、ルウに疲れたかどうか尋ねるルイーズ。

少し…疲れました

と笑うルウに、ルイーズは「言わないと分からないじゃないっ!」と言いながらも、今日はもう休もうと声をかけるのだった。

まとめ
  • ”お呼ばれ”されると「おじい様と共にある棟」で暮らすことが出来る
  • 「おじい様と共にある棟」に行ったシャドーのことは口にしないのがルール
  • 誰がお呼ばれされるのかは”星つき”でも分からない
  • ”星つき”にならなくても”お呼ばれ”はされる

【66話】婚姻について

リッキーに、同期会について相談するパトリック。

解決すれば”星つき”に評価されるし、失敗しても責任はケイトにあるので、同期会の話に乗るのは賛成だとリッキー。彼の助言で、まずは自分が所属する班の班長「ウィリアム」に話を聞きに行くことになった。

館の同期関係をウィリアムとヘンリーに尋ねると、バーバラとマリーローズが同期だと教えてもらい、驚くパトリック。彼女らが「こどもたちの棟」では一番の年長者なようだ。

ほか、スザンナとギルバート、サラとダグラスが同期なことや、研究班はナンシー以外は同期である話を聞いていると、しょんぼりしたジョン(とショーン)が現れた。

64話で”星つき”に呼び出されたジョンは、「婚姻を申請もしていないのにケイトとの婚約話を騒ぎ立てるな」と怒られたらしい。

そんなことで”星つき”に呼ばれるのか?と困惑するヘンリー。班に迷惑をかけるなよと釘をさすウィリアムであった。

図書室で婚姻について調べようとしたパトリックは、サラ(とミア)に出会い、婚姻は大人にならないと出来ないこと、こどものうちに出来るのは「申請すること」だけであると教えてもらう。

この制度の重要な部分は『必ず大人になるという覚悟』であるとサラ。即ち、処分されないような相手を選ばないといけないと言葉を続ける。サラには既に決まった相手がいるようだ。

パトリックの顔も気に入ったというサラに

…俺の顔が気に入ったっていうのは…”生き人形”のリッキーが気に入ったってことか?

と尋ねるパトリック。

しかし「顔を褒めたのはパトリックを褒めたのと同義であり、”生き人形”と自分を分けて考えるのはやめて」と怒られてしまう。

サラが立ち去ってから、「”生き人形”には恋愛感情は無いのか?」とリッキーに問いかけるパトリック。

少し沈黙してから、リッキーは「……当然です」と答えるのだった。

パトリックは最近花が好きなようで、温室に休憩をしに来たパトリックとリッキー。

花の香りを嗅いでいると、双子(イザベル・ミラベル)と同じ班員のマーガレットと出会う。

すす管送りになった双子のことが心配だろう?と言うパトリックに「全然!」とマーガレット。

双子の心は醜いので、このままいなくなって欲しいようだ。そして花が好きな子は心が綺麗だと続ける。

温室の一画はシャドーが借りることが出来るようで、一緒に花を育ててみないかと誘うマーガレットだったが、パトリックは「ん…考えてみる」と返す。

マーガレットはパトリックを気に入ったのだろう、自分が育てた花をプレゼントした。

温室を出て「婚姻は思っていたよりも館の権力争いに関わるようだ」とリッキー。

そしてサラはお手本になりそうだと続ける。マリーローズが脱落すれば次の班長候補でもあるからだ。

イザベル・ミラベルは班長ではあるが脱落寸前だし、ケイトは”お披露目”最下位、先ほど会ったマーガレットは趣味は合いそうだがそれだけ、パトリックに相応しいのはルウでは…とリッキー。

優秀なリッキーはいつもパトリックを導いてくれるし的確な助言をしてくれる…とリッキーの言葉を受けて考えるパトリック。しかし花に興味を持ったことだけはリッキーの影響ではないのだ。

”お披露目試験”で、閉じ込められ不安になっていたパトリックの心に寄り添ってくれたエミリコ。彼女の行動により、”生き人形”には内面があることを知ったのだ。

君が俺の心を分裂させた
 俺はエミリコを好きになってしまった

心の中でそっと、自分が不出来な主人であることを詫びるパトリック。エミリコに対する気持ちは絶対に表に出さないから…と誓うのだった。

まとめ
  • バーバラとマリーローズは同期
  • 婚姻は申請するもの
  • 婚姻自体は大人になってからでないと出来ない

【67話】ローブ様の正体は…

すす管送り中の双子たち。ベルがまた「すす病」になってしまい、洗浄の間へと運ばれてゆく。そんな状態でも香水をつけているイザベルとミラベルから、シャドーのたしなみとして香水は必須なのだと把握するケイト。

ケイト(とエミリコ)は、ショーンが嗅ぎ分けてくれたリストを元に、ローブ様の香りに近いシャドーを探していた。

そして再び開催される同期会。今回は”生き人形”も同席している。しかしジョン(とショーン)がなかなか姿を現さない。

しびれを切らし、ケイト達はお互いに報告を始めた。

まず、煤量が多いメンバーの確認だ。飛びぬけて多いのがバーバラ、そしてベンジャミン・ギルバート・ダグラス・ジョン・サラ・ケイトが館の中でも煤が多いシャドー達だ。

続いて館の同期関係について確認する。バーバラとマリーローズが同期であることに驚くケイト。スザンナやリディア、ジェレマイアよりも彼女らが年上であることにも戸惑いを隠せない。

同期でもあり、煤量が多いことから、サラの婚姻の相手はダグラスなのでは?と推測するケイト達。”亡霊騒ぎ”の犯人はサラとダグラスの共犯である可能性を考えていると、ジョン(とショーンが)やってきた。

研究班の小屋の壁直し、そして”星つきの会議室”の掃除をやらされていて遅くなったと言う。

煤量が多くても亡霊を造れるわけではないと、ジェレマイアからの情報を提供するジョン。煤量が多いシャドーから犯人を絞ろうとしたケイトだったが、根本が間違っていたのだ。

パトリックの部屋で、洗面所を借りようとしたジョンは、花が飾られていることに気づく。マーガレットから貰った花だ。エミリコに他の子から貰った花を見せたくないが故に、パトリックはそこに飾っていたのだった。

そしてショーンは、この花とローブ様の香りが同じであることに気づく。ローブ様から漂う香りは、香水でなかったのだ。

自分の正体を隠すためなら、自分が元々つけている香水を同じ匂いの花を選ぶはずがないので、似たような香りの香水をつけているシャドーは自ずと犯人から除外される。

大人と子供とではつけている香水が異なるため、そもそも香りを隠す必要がないからクリストファーも犯人候補にはならない。

消去法で辿り着いたシャドーの名前に、疑問を呈すケイト。

……思い返すと
 顔が…綺麗だったんです

そしてケイトに、意味深な言葉を発するエミリコだった。

まとめ
  • ローブ様から漂う香りは『花の香り』だった

【68話】亡霊騒ぎの犯人

消去法により、ローブ様の正体に目星をつけたケイト。ジョンとショーンとのみ共有し、パトリックとルイーズには『犯人を特定したら話す』と言うことで納得してもらった。

地図から新たにヒントを得て、ローブ様と思しきシャドーの”生き人形”である管轄の花壇に足を運ぶケイトとジョン達。

行ってみると一か所だけ土が平らになっているところがある。掘り返すと『初めて会った場所 その時刻に会おう』と書かれた手紙が出てきた。

罠かもしれないが、手紙に書いてあった場所に行ってみることにしたケイト達。

深夜、エミリコ達がローブ様に出会ったところに足を運ぶと、予想外にも本当にローブ様が現れた。

噂でしかなかった亡霊騒ぎが短期間で二度も起きたこと、そして深夜の見回り中に接触してきたローブ様。自分たちに何かを期待しているのかと問いかけるケイトに、

…よく今までバレずに立ち振る舞えたね
 ケイト君も『特別なモーフ』だったのだろう?

とローブ様。

モーフと言う単語に不思議そうな顔をするジョン達を見て、仲間にすら話さないというケイトの徹底ぶりに、ローブ様は感心しつつも、情報をコントロールしているのは仲間を信用していないからでは?と続ける。

やはり残っているんだな
 人間に擬態する以前の記憶が

ローブ様の言葉に「煤」を出して動揺するケイト。

モーフとは人間に擬態する前のシャドーの元の姿の事であると説明するローブ様。擬態するとその人間の知能も模倣し、モーフ時代の記憶は徐々に消えていくようだ。

しかしローブ様とケイトは、モーフ時代の記憶が消えずに全てを覚えているという。

シャドーハウスは人攫いの館だ

というローブ様の言葉に、ケイトは「私はそれを変えたくて!」と言うが、結局は自分だけが館の秘密を知っていて「手下」を従えているじゃないかとローブ様。

情報を漏らされ墓穴を掘るのが怖いか?それとも君が狡猾な存在であるのを知られて彼らから信頼を失うのが!

と畳みかける。

そんなケイトを「これ以上ケイトを傷つけるなら殴るぞ!」と言うジョン。

彼の言葉に勇気づけられ普段の自分を取り戻したケイトは、ローブ様のせいで”星つき”から疑われたことや、元の記憶を持っていようが同じ思想ではないと反論する。

”亡霊騒ぎ”ではたくさんの”生き人形”が傷ついた。まだ病室から戻ることのできないローズマリーや、車いす生活を強いられている人がいるほどの犠牲者が出たのだ。

”生き人形”を人間と知ってなお
 そんな行動を取るあなたを理解できない!

自分が誰より素晴らしい存在だと悦に浸っているのはあなたの方よ!
 そんなシャドーなら”星つき”に差し出すのに躊躇いはないわ!

そして、あなたの正体を知っている!とローブ様を紛糾するケイト。

「すす病」になった者は顔全体が「すす」で真っ黒になる。なぜならばこびりつきに張り付かれた時に抵抗するからだ。

しかしエミリコの証言によると、事件の発端になった”生き人形”は顔が綺麗なままで、抵抗した後が無かったのだ。それは「自分の生き人形」に命令してやらせたからでしょう!とケイト。

ローブ様の正体は、マリーローズだったのだ___。

まとめ
  • ケイトとローブ様には人間に擬態する以前の記憶が残っている
  • シャドーハウスは人攫いの館
  • ローブ様の正体はマリーローズ

【69話】理由

ケイトに正体を当てられ、ローブを脱ぐマリーローズ。声は「こびりつき」を喉に仕込んで変えていたようだ。身長も、「こびりつき」に乗ってかさ増ししていたことが判明する。

マリーローズは煤量が少ないのだが、「こびりつき」に自分のすすを少し入れるだけで、「こびりつき」に簡単な命令を聞かせることが出来るらしい。

自分の”生き人形”であるローズマリーにまでひどい仕打ちをするのが理解できないとケイトが詰め寄ると、柱の陰から松葉杖をついたローズマリー本人が現れた。

これは私が望んだことなのです

なかなか回復しないと思われていたローズマリーだったが、マリーローズの「すす能力」により、すす病から回復しないようにしていたようだ。

…私とローズマリーにはもう時間がない
 …私たちは”お呼ばれ”されてしまった

シャドーの最終目的は人間との「一体化」であるとマリーローズは説明する。

”お呼ばれ”は一体化の儀式を受けてシャドーと”生き人形”が一つになること、即ち大人とは一体化が済んだシャドーの事なのだ。

シャドーは”顔”を得るためにひとりの人間の命を消す!
 ”生き人形”の意識は消え、シャドーがその体に入り込むんだ!

マリーローズは、長い間シャドーハウスから脱出する機会を窺っていたらしい。

しかし「煤量」が少なく、軽いものを動かす程度の能力しかなかったのだが、ある日「こびりつき」を操る能力が突然開花したのだという。

これで同志を見つけられるかもと思い「亡霊騒ぎ」を起こした矢先に”お呼ばれ”が決まってしまい、”お呼ばれ”を一時保留にするために二度目の亡霊騒ぎで時間を稼いだのだ。

あの騒ぎの最中に玄関に向かう廊下の捜索を行ったものの、扉の先は崖であり玄関はお飾りだったとマリーローズ。

ローズマリーの体を奪って私だけがのうのうと生きるなど考えたくもない!
 それならこの運命に抗ってみせようではないか!

2人がお互いのことを大切に想い合ったからこそ、起こされた事件だったのだ。

「わずかな間だったけど、いい班だったわねぇ」というローズマリーの言葉に、ぽろぽろと涙を流すエミリコ。ショーンも呼び、エミリコとと共に抱き寄せるローズマリーだったが、それは罠だった。

本当にごめんなさいねぇ
 もう私たち後には戻れないのよぉ…
 だから邪魔しないでね…

ローズマリーの体を陰に、マリーローズが操る「こびりつき」が飛び出し、ショーンとエミリコの口を襲うのだった___。

まとめ
  • マリーローズは少量の「すす」で「こびりつき」に簡単な命令をきかすことができる
  • シャドーの最終目的は人間との「一体化」
  • 館の扉は飾りで、実際のドアの先は崖

【70話】最後の授業

油断したところを「こびりつき」に襲われ「すす病」に侵されてしまったエミリコとショーン。

明日に”お呼ばれ”を控えたマリーローズは、今犯人として突き出されるわけにはいかないと言い、彼女の操る「こびりつき」がジョンとケイトを襲った。

一旦外に出て、体制を整えようとするケイトとジョン。しかし「最後のレッスンだ」と言いながら、「こびりつき」に乗り追いかけてくるマリーローズたち。

大広間でかなりの数のこびりつきを倒したのに、一瞬で増えていたことに疑問を感じるケイト。反撃を食らわそうとするジョンを制止しようとするも、間に合わない。

マリーローズの能力は、「こびりつき」を操るだけではなく、他人の煤を即時こびりつきに変化させることが出来るのだ。

真の能力は出来るだけ隠しておくものだ!

たくさんの「こびりつき」に囲まれ、マリーローズたちに追い詰められたケイトとジョンだった。

まとめ
  • マリーローズは他人の煤を即時こびりつきに変化・操ることが出来る
  • マリーローズは「こびりつき」の数が一定数を超えると亡霊化させることも可能

【71話】お呼ばれとお迎え

逃げようとするも、思うように体が動かないジョン。なぜならば先程マリーローズにパンチを食らわせるために、たくさんの「煤」を出してしまったからだ。

攻撃をすればするほど相手の力になってしまうため、八方塞がりなケイトとジョン。

これほどの能力があるマリーローズでさえ館の脱出を諦めざるを得なかったという事実に、大人たちとはいったいどれほどの力の差があるのかと考えるケイト。

場面は変わり、エドワードを先頭に、「箱」を確認しに向かうジェラルドとアイリーン。

すると「こどもたちの棟の前任の管理者」であるトマスが現れ、「初めての”お迎え”は荷が重いんじゃないかね?」とエドワードに話しかけた。

彼はエドワードに自分の役割を奪われたことが気に食わないのだ。緊迫した空気が流れるが「”3階”に相応しいのは我々ですから」と台詞を吐き、エドワード達はその場を後にした。

「マリーローズを今”お迎え”しても失敗するわよ?」とアイリーン。

エドワードは「あの”優秀”だったマリーローズの評価があまりにも低いのはおかしい」と返す。自分たちが大人になる以前は、「煤量」の少なさが難点とは言え非常に有能だったようだ。

そして大人が「こどもたちの棟」へ直接関与できない仕組みは変えていくべきだと言葉を続ける。報告書も、管理者じゃないと見ることが出来ないのだ。

”お迎え”を告げたとたんにすす病になるし、マリーローズは「おじい様と共にある棟」に来ることを拒んでいるとしか思えないとエドワード。

彼女が反乱分子なのかと問いかけるジェラルドに、「わざと評価を落として『こどもたちの棟』に留まる理由が『新人への反乱教育』だとしたら…?」とエドワード。

その教育の成果がケイトなのかもしれないとエドワードが考えているのだ。もし反乱の思想が「こどもたちの棟」全体に広がってしまったら、”星つき”だけでは止められない。

そのためにもマリーローズをお迎えし、洗いざらい吐き出させたいのだ。

反乱分子を偉大なるおじい様に差し出すことが出来れば
 我々の3階への道は開かれる!

エドワードの言葉に、賛同するジェラルドとアイリーンであった。

そして3人は当初の予定であった「完成の箱」を確認する。

「完成の箱」に入れられた”シャドー”と”生き人形”はシャドーの力で繭を作り、成功すれば”生き人形”の命が消え完全体なシャドーとなって繭から出てくる仕組みなのだ。

幼虫がサナギになり羽化するのと同じだ。その期間は大体1週間から2週間くらいで、失敗した場合は両方の死を意味する。

エドワード達が「箱」を開けてみると、すごい臭気が漂っていた。ハサミを使い、繭を切り開く。

そこには一体化に失敗し、グロテスクな姿となった”生き人形”とシャドーの姿があった。

まとめ
  • トマスは「こどもたちの棟の前任の管理者」
  • エドワードが新しい「こどもたちの棟の管理者」
  • 「こどもたちの棟」の報告書は管理者しか見ることが出来ない
  • 「完成の箱」に入り、成功すればシャドーは完全体になるが、この時”生き人形”の命は消える

【72話】やさしさ

マリーローズを自分たちの力で捕らえることは難しいと考えたケイトとジョンは、とりあえず館のそばまで行くことにした。

しかし二人の行く手をマリーローズたちが阻む。

エミリコとショーンを心配するケイトだが「口一杯の水大作戦」だったんだから大丈夫だろうとジョン。

真っ先に生き人形が狙われることを考慮し、エミリコとショーンはあらかじめ口に水を含ませておき、すす病になった演技をしていたというわけだ。

しかしこれまでは、全てマリーローズに上をいかれているため、もし密度の高いこびりつきを放たれていたら…と心配するケイトであった。

一方、目が痛いと転げまわるエミリコとショーン。

「すす病」に見せかけるため、ケイトが彼らの目にすすを飛ばしたのだが、その「すす」が痛くて涙が止まらないのだ。隠しておいた水で目を洗い流す二人。

ギリギリ「すす病」になる適量の「すす」を飛ばしてきたマリーローズはすごいというショーンに「マリーローズ様は優しいですね」とエミリコ。

すす病になったとしても軽症で済むように、調整してくれたのだろう。

ジョンのすすパンチはかなり強力だが、マリーローズのような力加減は一切できない。一発撃つだけでかなり体力を消耗するらしい。

張り切りすぎて力を使い果たしているのではと心配するショーンに「ケイト様には秘密兵器がありますから!」と言ってニッとするエミリコだった。

そう、ケイトはエミリコの進言でパンを持っているのである。体力を取り戻すために、パンを食べるケイトとジョン。

ケイトからの愛で満たされ、パワー復活したジョンであった。

まとめ
  • ジョンのパンチは強力だが一発撃つだけでかなり体力を消耗する
  • パンを食べて体力回復するケイトとジョン

【73話】水路の三択

たくさんの「こびりつき」に囲まれてしまうケイトとジョン。二人はひとまず水路に飛び込んで逃げることにした。

水路を通り、「噴水の庭」に行くことにしたケイト達。自分の目的地にエミリコが気づいてくれるよう、ケイトは願いながら前に進む。

水路の端にパンのかけらを見つけたエミリコは、ケイトはきっと水路に入ったのだと推測する。ケイトが風邪をひかないか心配するエミリコだった。

噴水へと続く階段を駆け上がり「こびりつき」の注意を引くケイト。手前まで誘導し、噴水にジョンパンチを叩きこんで水しぶきをあげ、「こびりつき」を一網打尽にする計画だ。

しかし噴水の中から現れた巨大な「こびりつき」によって、ケイトとジョンは捕まってしまう。

マリーローズらに先回りされていたことに驚くケイト達に、「操作しているこびりつきの動きを察知することが可能だからだ」とマリーローズ。

ケイト達の動きは筒抜けだったわけだ。

…レッスン終了だ

巨大な「こびりつき」に動きを封じられ、絶体絶命のケイトとジョンだった。

まとめ
  • マリーローズは操作しているこびりつきの動きを察知することが出来る

【74話】仲間の価値

自分との直接対決にこだわらず、館に助けを求めに行くべきだったとケイトに諭すマリーローズ。

しかしその背後からジョンが現れ、「こびりつき」にジョンパンチを食らわせた。

捕えているのに何故後ろから?!」と驚くマリーローズ。

ジョンとケイトだと思って捕まえたのは、体に煤を塗って入れ替わったショーンとエミリコだったのだ。

マリーローズとローズマリーを「すす」で縛り、よく目的地が分かったわねとエミリコに聞くケイト。

ケイトは助けを求めずに亡霊と戦うだろうとエミリコは推測し、それならば水がたくさんある場所を選ぶかなと考えて「噴水の庭」に来たという。

自分の気持ちをよく理解してくれていることに感謝を述べると、

私はケイト様の「顔」ですから!

と言って笑顔を見せるエミリコであった。

「入れ替わり」の提案をしたのはショーンのようだ。ショーンは、水にぬれたであろうケイトの体を心配するエミリコの発言にヒントを得たらしい。

ケイト…
 いい仲間を持ったね
 仲間を作れなかった私たちの負けだよ…

と言い、罰を受け入れるとマリーローズ。

マリーローズを”星つき”に差し出せば、自分は大きな評価を得られる。

マリーローズをここで逃がしたら、自分は亡霊騒ぎの犯人として処罰される。

悩むケイトとエミリコに、「憐れむなエミリコ」とマリーローズ。

大勢の”生き人形”をすす病という危険に晒し、さらなる混乱の為に、たまたま近くにいたベルに珈琲を割らせた。時間稼ぎのためとはいえ、許されないことをしてきたと言う彼女。

翌日、マリーローズとローズマリーは”星つき”に引き渡されたのだった____。

まとめ
  • 入れ替わることで、マリーローズに勝利したケイトたち

シャドーハウス【6巻】の感想

ローブ様の正体は、マリーローズだったのですね。全然予測していなかったので驚きました。

”星つき”に引き渡されたようですが、彼女たちの命はどうなるのでしょうか…。

かっこよいマリーローズも、優しい雰囲気のローズマリーも、どちらも好きなので心配です。やっぱり死んでしまうのかな。

そして、秘めた想いを抱えているパトリックが切ない、切なすぎる。

それにしても、やたらと3階に固執するエドワード達ですが、3階に上がると一体何が変わるのでしょう。

1階に落とされるかもしれないとトマスも焦っているようですし、「おじい様と共にある棟」は、館内の権力争いが激しくて大変そうです。

大人になると婚姻できるみたいですが、現段階では”婚姻関係”にありそうな大人が出てきていないのも気になるところ。そもそも何のために婚姻を結ぶのか…。

ここまで一切姿を見せないクリストファーもどうなっているのか。まさかもう死んでいる…?!

7巻も楽しみです!

>>シャドーハウス7巻のネタバレ・あらすじはこちら

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