2023年2月24日に発売されたオクトパストラベラー2(オクトラ2)のswitch版をクリアした上での感想(レビュー)と評価です。
前半はネタバレ無しの評価やレビュー、感想を述べているので未プレイの方でも安心して読むことが可能です。
前作と比べてどうなのか、前作を遊んでいなくても楽しめるのか、「買い」なのかどうか気になっている方は参考にしてみて下さい◎
- オクトラ2を70時間プレイしてクリア済
- 前作オクトラ無印もプレイ済
- スマホ版オクトパストラベラー大陸の覇者のプレイ時間は1,000時間以上
Contents
オクトパストラベラー2をクリアした評価とレビュー
総合評価 | |
---|---|
キャラクター | |
ストーリー | |
バトル | |
音楽 |
先に結論から述べますが、めちゃくちゃ面白かったです。舞台は前作から一新されており、物語的な繋がりもないのでオクトパストラベラー無印を未プレイの方でも楽しめると思います。
前作と比べると正統進化しているなと感じました。詳しくは後述しますが、2D-HDで旧来のRPGらしさを求めている方は「買い」ではないでしょうか。
基本的なシステム面は同じなので、「目新しいもの」やFFナンバリングのような進化を求めている人にとっては物足りないかもしれません。
【評価】オクトラ2のキャラクター
正直なところ、プレイ前は今作オクトパストラベラー2の主人公8人にあまり魅力を感じませんでした。全体的に野暮ったいというか、最初にイラストを見たときは目を惹かれるようなキャラクターが少ないなあと思いました。
しかし実際にプレイしてみたところイメージと異なり、良かったキャラクターも多くいました。そのため、惹かれるキャラがいないという方は是非一度体験版で遊んでみて下さい◎
絵柄の問題かもしれませんが、もう少しキャラの顔を丁寧に描いてカッコよくor可愛くすれば人気も出るように思うので、非常に勿体ないなあと感じました。
体験版は引き継ぎ可能
オクトパストラベラー2は、体験版がswitch、PS5/4、steamでそれぞれ配信されています。
プレイ時間は3時間までという制限はありますが、各キャラクターのストーリー1章までプレイできるので作品の雰囲気を掴むことが可能です。
レベルやアイテムなども全て製品版に引き継ぐことが出来るので、気になった方はまず体験版をプレイしてみて下さい。
オクトパストラベラー2はつまらない?
バトルが面倒くさすぎる?
オクトパストラベラー2は、敵の弱点をついてブレイクして戦うというシステムです。
最初の方はなかなか敵の弱点をつくことが出来ないので、雑魚を一掃することが難しく、バトルが面倒くさいと感じるプレイヤーもいるようです。
個人的にはオクトラのこのバトルシステムが大好きですが、こればかりは合う合わないもあるので体験版をまずプレイしてみましょう。
雑魚敵に関しては、学者を育てて全体化魔法を使用したり、オーシュットで強い魔物を捕まえて攻撃させることで簡単に一掃できます◎
レベル上げが大変?
序盤は雑魚敵を気持ちよく一掃することが出来ないため、レベル上げが大変だという口コミを見かけました。
自分の場合は世界を練り歩いていると気が付いたらレベルが上がっていたといった感じで、レベリングが大変だとは全く思いませんでした。
しかし終盤にLV75以上から上げるのは結構大変なように思います。尚、ゲームクリア自体はLV60くらいあれば可能です。
ストーリーがつまらない?
薄味だと言われていた前作のオクトパストラベラー無印と比較すると、今作の方がストーリーは面白いです。
ただ、結構下ネタが多いのには閉口しました。女の子キャラにセクハラおじさん的なセリフを言わせたりしていたところも、どうかなと思います。
スマホ版オクトパストラベラー大陸の覇者で見たような展開もあり、もし次回作があるのであれば別の方にシナリオを書いていただくと新鮮味があるのではないかなと感じました。
前作オクトパストラベラーとの比較レビュー
- バトルスピードを変えれるようになった
- イベントシーンの自動再生と早送りがついた
- 戦闘中に仲間同士のかけ声が追加された
- 全パーティチャットをいつでも見返せれるようになった
- クロスストーリーシステムが出来た
- 昼と夜を切り替えることが出来るようになった
- ジョブが使いやすくなった
前作のオクトパストラベラーと比較して、変わった点は以上の通りです。
他にも各キャラの固有アビリティ「底力」の追加や新しいジョブの追加などもあります。
それぞれについて掘り下げてレビューしていきます◎
パーティチャットについて
前作では、特定のシーンのみで発生していたパーティチャットですが、今作ではいつでも「冒険の記録」から観返すことが出来るようになりました。
しかもパーティにいなかったキャラクターのパーティチャットも見ることが出来るので、この点は前作からかなりの良改善のように感じます。
キャラクター同士の関りが増えた
前作ではキャラクター同士の関りが少ないと言われていましたが、今作ではバトル中に声をかけあったりするなど改善されています。
特定のペアにはなりますが、キャラクター同士の物語「クロスストーリーシステム」も加わったことで、一緒に旅をしている感が増えました。
ジョブが使いやすくなった
- 狩人のモンスター召喚回数制限が撤廃された
- 学者の「調べる」が効率化された
前作と比較すると、基本ジョブが非常に使いやすくなったなと感じました。例えば狩人は、モンスター召喚回数制限が撤廃されたました。
そのため狩人オーシュットは無限にモンスターを呼び出せる上に、新しいシステム「かこう」でアイテム変化させることが出来るため、最初から最後まで非常に便利なキャラクターです。
また学者の固有アビリティ「調べる」も、敵と2回目以降に遭遇した場合は弱点を2つあけてくれるので、より簡単に弱点を調べることが出来るようになりました。
昼と夜のシステムについて
今作から昼と夜を切り替えることが出来るシステムが搭載されました。
これにより、昼にはいない町民(勿論その逆も)がいるため、町民を「調べ」たりアイテムを「入手」するために、2回練り歩かなくてはならなくなりました。
個人的にはアイテムを盗んでいる時が一番楽しいのであまり気になりませんでしたが、面倒くさいと感じるプレイヤーも少なくないようです。
結論:オクトパストラベラー2は面白かった
個人的にはオクトパストラベラー2はとても面白かったです。前作から正統進化しており、夢中になって遊ぶことが出来ました。
2D-HDのマップも綺麗ですし、歩いているだけで楽しいです。細かいことを言えば、ストーリーにやや粗が目立つものの、丁寧に作られたRPGだなと感じました。
昔ながらのRPGが好きな方、ドット絵のゲームで遊んでみたい方には是非プレイして欲しい良ゲーです✨
以下、オクトパストラベラー2のネタバレに触れていますので未プレイの方や未クリアの方はご注意ください。
オクトパストラベラー2ネタバレ感想
ストーリーについて
ストーリー自体は概ねどれも良かったんですが、演出の問題なのか細かい点で気になるところは多かったです。
例えばオズバルド編で、看守がやってくるまでの秒数をカウントしていたのが何の意味もなしていなかったり、防寒着を身にまとっている様子がなかったり、ガバガバすぎやしないか?!と感じる点は少なくありませんでした。
あとソローネ編がオクトパストラベラー大陸の覇者の富編と雰囲気が酷似していたり、裏切者が多かったり大陸の覇者で観たことある展開だ!となるストーリーも多かったです。
また、最後に手記バラマキで伏線を回収していくのはどうもいただけなかったです。
この戦法はオクトパストラベラー大陸の覇者でも使われていましたが、一個二個落ちているならまだしも、全てを手記で説明するのはいかがなものかと思います。
次回作があるなら(個人的には是非作ってほしいですが)、ライターを普津澤 画乃新さんから変更するか、複数人のライターで新鮮味のある物語をお願いできたら嬉しいです。
尚、エキストラストーリーで8人の絡みがあるのはとても嬉しかったです。2人ペア同士のクロスストーリーシステムも良かったですが、やはり出来れば8人の会話をもっと見たいところですね。
ちなみに個人的な感想としては、
テメノス編≧オズバルド編>ソローネ編>キャスティ編>ヒカリ編>オーシュット編>アグネア編
の順で面白かったです。
ヒカリ編に関しては、王道的展開で良かったんですが展開が読めてしまったこと、またヒカリが友人だと呼んでいた相手がみんなヒカリのことを真の友人だとは思っていなかったことで冷めてしまいました。
ライ・メイとかも結構ひどくないですか?!笑
いきなり処刑しようとしてきた挙句、実はヒカリの母を殺したのは自分たちだったとか……。
可愛いので仲間になってほしかったですけど、ヒカリがかわいそうで。王子様だから頭お花畑なのは仕方ないのかもしれませんが、ヒカリの友情が一方通行だったというのがなんとも。
尚、ラストバトルのことを考慮するとヒカリ主人公で始めるとアツかったかもしれません。仕方ないですが、あそこでヒカリが何も言わないのは違和感を覚えました。
キャラクターについて
先にも書きましたが、絵柄が勿体なさすぎる……!正直なところ、プレイ前は気になるキャラクターがソローネとテメノスくらいしかいませんでした。
しかし実際にプレイしてみたところ、パルテティオは陽キャな兄ちゃんで魅力的だし、オーシュットは可愛いしで、どのキャラもとても好きになりました。
せめてもう少し男キャラはカッコよく、女キャラは可愛く描いてほしいです。顔はとても大事なので……!
生島 直樹さんがチーム浅野さんのところのお抱え絵師なのか、ライブアライブやBD2でもイラストを担当されていますが、失礼ながらいまいちパッとしないんですよね。
(画像引用元:オクトパストラベラー2公式)
例えばカウントダウンイラストの以上のようなイラストや、
(画像引用元:オクトラ大陸の覇者)
スマホ版オクトパストラベラー大陸の覇者の以上くらいの絵柄だと、もう少し万人受けすると思うので勿体ないなと思います。
ソシャゲのようなキラキラ派手な感じにする必要性はないけれど、可愛さやカッコよさは取り入れて頂きたいです。
初代ブレイブリーデフォルトのキャラデザや、FF14イラストを手掛けていらした吉田明彦さんの絵柄ならもっと多くの人にプレイされていたのではないかなと。
吉田明彦さんは既にスクエニを退社されているので叶いませんが……。
ちなみにサブキャラは、大富豪アルロンド氏や女盗賊ブラックなど魅力的なキャラクターも多く、またドット絵もえちえちで素晴らしかったです。
ドルシネアのお付きの人もえちえちでしたね。
個人的にはクロードの見た目も好きですが、やっていることが下衆すぎて好きにはなれませんでした。
オクトラ3では色気のあるエロかわいいメインキャラクターとカッコいいキャラクターをもっと増やしてほしいです。
システムについて
今作から船に乗れるようになりましたね。
サブクエストで船を購入できた時はめちゃくちゃワクワクしました!
でも探索範囲が意外と狭くて少しがっかりしました。海というか、湖!!!
あと馬にも乗れたらよかったな。ところどころに馬がいたので、もしかしてストーリーが進んだら馬に乗ってフィールドマップでは雑魚敵パスできる?!と期待したときもありました。
前作同様、酒場に行かないとパーティを入れ替えることが出来ないのは少し面倒でした。
各キャラクターの物語をクリアした後は、ダンジョン内であってもどこでも自由に即座に入れ替えることが出来るので、最初からこれでも良かったのでは?!と思ったくらいです。
あとラストダンジョン欲しかったです。ラスボスと戦えそうな島に着いた!と思ったら、練り歩くことも無く即バトルだったので拍子抜けでした。
推奨Lv55までのダンジョンしかないこともあり、キャラクターの各章クリア後に発現で良いので、LV70以降のレベリング出来るようなの高難易度ダンジョンもあると良かったな。
次回作へ期待を込めての要望
強くてニューゲーム欲しかったです。
物語自体は冒険の記録から読むことが出来ますが、そうじゃなくてもう一度キャラクターの足で歩いて物語を追体験したいんですよね。
歴戦装備など、ドロップが厳しいアイテムは引き継ぎ制限かけてもいいから、二週目を気楽に遊べるような機能があると良かったです。
あと、サポアビのセット機能! これはBD2の時も思いましたが、道中とボス戦でセットするサポアビが異なるため、いちいちサポアビを変えるのが面倒でした。
2セットだけでいいからサポアビセット機能があればもっと楽だったろうなあと思います。
まとめ:待ってたオクトパストラベラー2
色々ネガティブなことも書きましたが、オクトパストラベラー2はとても面白かったです。
最初から色んな町へと行ける「自由度」が素晴らしいんですよね。
推奨レベルではない高難易度ダンジョンに、まだ弱いパーティで突っ込んでいくことが本当に楽しいです。
格上のボスに挑んで勝つことの気持ちよさと言ったらありません。
ただ、練り歩くのが楽しすぎてレベルが上がってしまい、各ストーリーボスを簡単に討ち取れてしまうという弊害もありました。
この辺りはどうしたらいいのかな。今回に限って言うなら、まず東側4人で終章まで進めて、次は西側4人でレベル1からスタートすればちょうど良いのかもしれないですね。
少し気は早いですが、出来る事ならオクトパストラベラー3も作成して欲しいです。
今のこの令和の時代に、古き良き2D-HDでコマンドバトルを遊べるRPGというのが非常に貴重なんですよね😭🙏🏻✨
素敵なゲームを生み出してくださるチーム浅野さんには感謝しかないです。ありがとうございます!