夏目アラタの結婚【6巻】ネタバレ・あらすじ・感想

夏目アラタの結婚の【第6巻】に掲載されている42話～50話のあらすじ・ネタバレ・感想をまとめています。

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夏目アラタの結婚6巻のあらすじ

緊張した空気の中、3回目の控訴審が始まった。2回目の公判で、真犯人は自分の父親だと証言した真珠だったが、彼女のいう父親「三島正吾」とは血の繋がりが無い事が判明する。

どんどん真珠が有罪の証拠が積み重ねられ、追い詰められていく真珠。

事件の鍵は真珠の母親にあると考えるアラタは、既に亡くなっている品川環の心を探ろうと試みるのだった。

夏目アラタの結婚【6巻】のネタバレ

第42話/キュートだ

真珠の母親(1)

三島正吾が真珠の実父ではなかったという検察官の発言を聞き、だろうなと納得するアラタ。

宮前は、三島正吾が真珠と血が繋がっているか否かは問題ではなく、母親である環が父親だと言ったら真珠にとってはそうだったのだろうと反論する。しかし検察側は、父娘という前提が崩れた以上、証言は「ウソである」と考えた方が良いと述べた。

しかも品川環は高校生当時、清楚系ビッチだったようだ。同じ歯並びの悪さでも、皮肉なことに品川環の八重歯はキュートだと感じるアラタ。

真珠の母親(2)

真珠の歌声を大好きだという母親、品川環。しかし歯並びを変えると歌声が変わってしまうため、絶対に歯医者には行かないようにと真珠に念押しをする。

大量のパックのご飯とツナの缶詰だけを置き、長期で家を空ける母＿＿＿＿過去を思い返していた真珠は突然、写真を消せと叫ぶ。

なぜ真珠の母親である環は、ボロアパートを転々としていたのか。なぜ男を頼らなかったのか。虐待する女親なら、職業柄たくさん見てきたはずだ。アラタは環の行動について考えを巡らせるのだった。

第43話/大事な「幻想」

休廷の間に卓斗を捕まえ、真珠の今の見た目に騙されると、あっという間に操り人形にされるとアラタは忠告する。

そして藤田に、確かに真珠が心変わりをして卓斗と仲良くなったら嫌だと思ったと吐露する。しかしそれは真珠に対してホレているというよりも、「幻滅」であると説明するアラタ。

そんな彼に藤田は、夫婦は2人の間に強い「幻想」がないと成立しないと持論を述べる。紙切れ1枚出しただけだと思っていたが、いつしかアラタは真珠と本当の夫婦になってしまったんだと言う藤田だった。

第44話/好敵手

三島正吾

休憩を挟んで再開された法廷にて、真珠の部屋にあった身元不明の血痕は三島正吾のものであり、現場で何者かから暴行を受けた証拠であると宮前。

これこそが、三島正吾が真珠に強い執着を持ち、住居に出入りするほどの関係があったということを裏付けると力説する宮前に、血痕があるのはそもそも真珠が殺したからではと検察側は反論する。

しかし宮前は、連続殺人事件と三島の傷害事件とは手口が違うことから、どちらの犯人も真珠だとするのは無理があると説明する。

疑問

しかし万が一三島正吾の死体が発見され、そこに他殺の痕跡があれば真珠の有罪が確定する。＿＿と、アラタは心のどこかで真珠を失いたくないと思っている自分がいることに気が付いた。

何故ならば真珠はアラタの人生で初めての「好敵手」だからだ。一つ気にかかるのは、真珠がなぜ最初に卓斗に会いたがったのかという事だ。

膠着状態の法廷の中、裁判長が口を開いた。三島正吾と真珠が親子ではないという事は分かったが、品川環は本当に真珠の母親なのかと疑問提起を行う裁判長だった。

第45話/幼稚な戦略

違和感

一審からの資料を見たが、その時のプロフィールと今ここに居る被告人の印象がどうも一致しないと裁判長。その違和感は、アラタもずっと覚えていたものだ。

裁判長は、三島正吾の「俺の真珠を出せ」というセリフは、実の娘を返せと言う意味だったとも考えられるのではと疑問を投じる。

それに対して真珠は、もし自分が品川真珠じゃなかったら裁判はチャラになるのではないかと発言するが、今ここで裁かれているのは犯行現場で逮捕された「あなた」なので裁判が無効になることはないと断言する裁判長だった。

爆弾発言

検察側は、真珠が真珠が有罪であると思われる根拠を次々と上げていく。

そんな中真珠は、絞首刑は苦しいのかと裁判長に質問した。病気や事故で死ぬより絞首刑が一番楽でいい死に方だと思うと、恍惚とした表情を浮かべる真珠。

そして卓斗に向かって、爆弾発言を行う。

品川真珠「ボクに、死んでほしいよね？
　ボクだよボク！
　＿＿お前の親父をぶブッ殺したのは、＿＿＿ボク！！」

(出典：夏目アラタの結婚45話)

第46話/蜃気楼みたいなもん

真珠の発言

自白してしまったら終わりだと考えるアラタだったが、真珠が行ったような不規則発言は記録されないから証拠にならないと説明する藤田。

宮前は、裁判の成り行きに絶望してあえて死刑になろうとした故の虚偽発言だったのではと真珠に確認するが、絶望どころか今とっても幸せだと真珠は答えた。

卓斗にも会えたし、止まっていた自分の時間も最高のタイミングで動き出したしと意味深なことを発現する。

2年

品川真珠「でも、それももう終わり
　2年経ったから」

(出典：夏目アラタの結婚46話)

2年とはどういう意味か裁判長が尋ねるも、真珠は死刑でいいですの一点張りだ。

そしていきなりアラタの方に向かって走り出し、涙を流しながらアラタに触れるのだった。

第47話/しんどいこと

真珠の暴走で、閉廷となった3回目の公判。アラタは、先ほど一瞬触れた真珠の頬の柔らかさを思い出していた。

その夜、アラタは実母「綾子」を呼びだして真珠について相談する。今までの裁判のあらましを綾子に説明し、真珠の母親について”母親の立場”からの意見を乞う。

品川環の写真を見て、逆にいい母親だと思われたかったからこそ歯を放置して学校にもやらず、ツナ缶ライスで真珠を肥えさせた可能性はないかとアラタの母「綾子」は言った。

第48話/たくさんの「ヒント」

アラタ母

男性関係は派手だったとしても、品川環は男性を家には連れ込んでいない。しかも児相に見つからないように頻繁に引っ越しをし、「努力」しているとアラタ母「綾子」。

虐待していたことを隠したかったのではなく、そもそも真珠の存在そのものを隠したかったからそういうことをしたのではないかと言葉を添える。

そして真珠に踊らされていないか？とアラタを見据える綾子。3人も人を殺した女性の頭の中は、自分にも分からないから気をつけなと釘をさすのだった。

ヒント

真珠の言動は全て演技であると考えている裁判長。小さな声で、踊らされてバカな男だと独りごちる。

真珠の「時間を止める」といった発言や「2年経った」という意味深な発言は、こちらにヒントを出しているというのが裁判長の考えだ。もし仮に真珠の過去に何か秘密があり、無罪を勝ち取れる算段があるとしても自分で言うわけにはいかない。

そこまで計画しているのならば極めて悪質であり、それを自分で認めることになるからだ。真珠としては第三者に秘密を暴いてもらう必要があるのだろうと言葉を続ける裁判長だった。

第49話/共同作業

忠告

アラタは再び、東京地方検察庁の桜井から呼び出されていた。今日は個人的に、アラタに忠告するためだという。

第三者から見ると、アラタは真珠が用意した結論に向けて誘導されているように見えると桜井。そしてその用意された結論は、真珠に有利な事実な気がすると言葉を続ける。

つまりアラタは、意識しないままに事後従犯として使われているのだ。今手を引かないと命取りになると言う桜井だったが、真珠から背中を刺されるくらいまでなら織り込み済みなので構わないと返した。

ヒント

面会で事件の話をするのは難しそうなので、今日は家族の話でもしようと提案する真珠。

真珠は、自分は無実の罪でおそらく死刑になるが、お墓はママの田舎がいいと言い出した。お墓には真珠のマークを掘ってねと言う真珠。

彼女の表情を見たアラタは、真珠の母親の故郷で、真珠のマークが入った墓のような何かを探せという事か？と考えるのだった。

第50話/お前の秘密

真珠の言葉から、真珠が母親の実家の裏山に「何か」を埋めたことを察したアラタ。それはおそらくまだ見つかっていない「首」ではない。なぜならば、それなら今までのようにもっとダイレクトに伝えてくるはずだからだ。

真珠の母親の実家がある、石川県七尾市に向かうアラタ。真珠から与えられたヒントを頼りに「何か」を探すと、それと思わしきものがあった。

掘ってみると、土の中にはスーツケースが埋められていた。真珠が自分に見つけて欲しいものは一体何なのか。そう考えながらスーツケースを開けたアラタは、思わずその場に尻もちをつくのだった＿＿。

夏目アラタの結婚【6巻】の感想

アラタのお母さんである綾子さん、かっこいい人ですね！

昔はアラタ自身が児相にお世話になっていたという事だし、何度も結婚を繰り返していたアラタ母について良いイメージは無かったんですが、なんかさっぱりしてて良い人そうでした。

しかも結局それは自分が年齢を重ねた時に、アラタが介護しなくて済むために…だったようですしね。

まあでもいくら”悪い人”ではなかったとしても、自分が小さい頃に母親が男性をとっかえひっかえしていたというのは、少年の心がすさむ理由として十分だと思いますが。

あと、裁判長がなぜ「ウソ」について敏感なのかというサブエピソードが良かったです。

そういえば裁判長もアラタの母親も桜井検事も、みんなアラタが真珠に踊らされていると思っているんですね笑

わたしもそう思う！ でも狂わされてしまうほどの魅力が真珠にはあると思うし、人の心を掴むのが本当に上手いんですよね。

細かい心理戦の駆け引きが、「夏目アラタの結婚」の見どころだとも思います。

そして今回はすごいヒキで終わりました。一体アラタが見つけたのは何なんだろう。誰かの死体かなと思いますが…でも誰の？？？

もうドキドキしながらページをめくっちゃいました！

絵も綺麗ですし、本当に毎回手に汗握る展開ですごいなと思います。

キャラのセリフの言い回しなど、あらすじに書ききれないほど魅力たっぷりなので是非マンガでも堪能してみて下さい😆✨

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