夏目アラタの結婚【3巻】ネタバレ・あらすじ・感想

夏目アラタの結婚の【第3巻】に掲載されている16話～23話のあらすじ・ネタバレ・感想をまとめています。

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夏目アラタの結婚3巻のあらすじ

アラタに協力している若い女（周防沙菜）がいることに感づいた真珠は、控訴審が始まるまでに婚姻届けを出さなければアラタのことを訴えると宮前から伝えてもらう。

真珠の被害者遺族である沙菜や卓斗を巻き込むわけにはいかない。既婚者となることで周囲からとやかく結婚について言われないようになるかもしれないと考えたアラタは、とうとう真珠と結婚することに。

婚姻届けを前に、きっと真珠は勝ち誇ったような笑顔を見せると想像していたアラタだったが、実際は心を許した子供のような笑顔を見せる真珠。それはアラタの心を揺さぶる笑顔だった。そして運命が大きく変わる、控訴審が始まる＿＿＿。

夏目アラタの結婚【3巻】のネタバレ

第16話/生まれたままの姿

ブラジャー

真珠に差し入れしたブラを被害者の妹である周防さんに本当は選んでもらったところを、桃ちゃんが選んだと真珠に咄嗟にウソをついたと桃ちゃんに報告するアラタ。

しかし桃ちゃんは桃ちゃんで、今朝ブラを真珠に差し入れしている。

思わぬところで、アラタを嘘つきにしてしまった桃ちゃんだった。

刑務官の提案

真珠から出された、24時間あったら2人で何をするかという宿題について周防沙菜に相談しているアラタ。

しかし2人の席の後ろには、たまたま真珠の担当の刑務官が座っており、自分の立場を明かさないままに「2人で絵を描くのはどうか」と提案する。

生まれたままの姿を眼に焼き付ける為に、お互いにお互いを描くという彼の提案にアラタは心を動かされる。一方拘置所内では、アラタを手助けしそうな若い女は誰なのか、真珠がすごい形相で考え事をしていた。

第17話/ドレスコード

ひっかけ

宮前に探りを入れさせるために、周防沙菜宛の手紙を言づけた真珠。手紙など不要だと断る沙菜に、宮前は真珠からの伝言を述べた。

宮前「伝える相手は、あなたと＿＿＿もう一人
　アラタに自分の無実を証明できる人物が見つかった…と」

(出典：夏目アラタの結婚17話)

誰ですかアラタってとしらばっくれる沙菜だったが、本来は人名でなく”新たに”と取れる文面だ。アラタが被害者遺族と連絡を取っていることを確信する宮前だった。

もう会わない

真珠はもうアラタに会わないと言っていると、アラタに伝える宮前。婚約不履行で真珠はアラタを訴えるとすら言っているという。

その共犯として周防沙菜、卓斗の名前を挙げる宮前に対してとぼけるアラタだったが、沙菜に接触した時に反応を説明する宮前。

アラタが始めから思惑を秘めて真珠に近づいたことは、宮前には分っていたという。それでも何も気づかないふりをしていたのは、真珠がアラタに興味を持ったからで、そして真珠を幸せにしてくれる男がやっと現れたかと思ったからのようだ。

婚姻届け

獄中結婚は死刑が確定してから婚姻届を出すものが多いが、これは身内出なければ連絡が取りづらくなる上に、絶対に出てこれないという保証がつくからだ。

そんな結婚になんの意味があるのかと真珠は考えていると宮前。つまり控訴審が始まるまでに婚姻届けを出さないと、真珠はアラタのことを訴える目論見のようだ。

宮前と別れ、自分はともかく卓斗と周防沙菜は巻き込みたくないとアラタが考えていると、沙菜から連絡が入った。どうやら誰かにつけられていると感じる上に、ポストにゴミがつっこまれるという嫌がらせをされたということだった。

第18話/「品川」

結婚のメリット

真珠と結婚することになるかもしれないと桃ちゃんに憂鬱そうに話すアラタだったが、桃ちゃんは少し羨ましいかもと返す。

良い年して独身だと、人生留年しているみたいな扱いをされる煩わしさがある。そして離婚して独身になった者はなぜか既婚組の仲間待遇なのだ。

アラタは、どうせ死刑になるから手間をかけて離婚する必要もないし、真珠との結婚にも一応メリットがあるのかと考えるのだった。

夏目真珠

真珠に言われた通り白のタキシードに身を包み、真珠の待つ拘置所へと向かったアラタ。周防沙菜については、遺体発見の後に知り合ったと一応説明する。

そしてちゃんと自分の筆跡で書いた婚姻届けを突き付け、今からこれを差し入れるから名前を書くように真珠に言うアラタ。

夏目アラタ「そうすればすぐに役所に出す…
　＿＿＿その日その瞬間から、俺の女房、夏目真珠だ」

(出典：夏目アラタの結婚18話)

アラタの言葉に、真珠は涙を流して嬉しがった。

第19話/全然わかんない

アラタの弱い笑顔

アラタは、真珠が勝ち誇ったように笑うのを想像していた。しかし実際に婚姻届けを前にした真珠が見せたのは、心を許した子供みたいな笑顔だった。

本当は今日すごく不安だったと真珠。仮にアラタが婚姻届けを持ってきたとしても、アラタ自身の字で書かれていなければ無効だ。手紙の中学生みたいな字だったら…と言う真珠に、いつもの手紙の字も俺の字だとしどろもどろになるアラタ。

そんな彼を前に、そういうことにしておいてあげるよと、真珠はまた無邪気な笑顔を見せる。今のこの真珠なら、案外いい女房になるのかもと思ってしまうアラタだった。

真珠の申し出

ボクいい奥さんになるよと言う真珠。部屋のはじっこに2畳分だけスペースをくれれば、ずっとそこにいるしご飯もパックのものと缶詰で良いと言う。

そんな真珠に自分は犬猫を拾うわけではない、もっと主張してくれていいと返すアラタだったが、真珠はアラタの邪魔にならないようにするって言ってんだよ？と苛立ちを露にする。

品川真珠「誰かを殺したいなら、ちゃんと手伝うし！」

(出典：夏目アラタの結婚19話)

第20話/今夜くらいは

真珠の言葉

真珠の言葉に、やっぱりこいつは人殺しだと確信し係の人も聞いていると真珠をたしなめるアラタ。しかし真珠は、

品川真珠「世界中を敵に回しても、ボクはアラタの味方だっていう話だよ
　これが…ボク
　変えないで
　変えようとしないで…！！」

(出典：夏目アラタの結婚20話)

と訴えた。真珠の言葉にぐらっとくる気持ちがないわけではない。しかし一見従順に見えて、要求しないことで責任を放棄しているように思えたアラタは、真珠を自分の最もお断りしたい重いタイプの女だと感じるのだった。

初夜

正式に真珠と夫婦になったアラタ。卓斗に報告した後で沙菜に伝えると、彼女はアラタに家にあがるように言う。

アラタに対してぐいぐい積極的な沙菜。しかしアラタは沙菜の申し出を断り、１人帰路へと着く。今日は所謂初夜ってやつだ。

満月を見上げながら、今日ぐらいはお前を想って眠ろうかと考えるアラタだった。

第21話/バケモノが

真珠

控訴審、当日。そこでアラタは、以前拘置所で出くわした藤田と遭遇する。死刑囚アイテムのコレクターだ。

一審では汚いナリだった真珠が、どれだけ汚くなっているか興味があるとアラタに話す。世間一般の、品川真珠もとい品川ピエロに対するイメージはバケモノだからだ。

しかし係の人に連れられて現れた真珠は、清楚なワンピースに身を包んだとても儚げな可愛い女の子だった。

爆弾発言

裁判官に名前を尋ねられた真珠は、ちらとアラタのいる傍聴席に目をやり、

品川真珠「旧姓 品川…
　先月結婚し、今は夏目真珠です」

(出典：夏目アラタの結婚21話)

と答えた。思わずざわつく傍聴席。死刑囚アイテムのコレクターである藤田は、意味深な目でアラタを見つめる。アラタの苗字も夏目だからだ。

第22話/見るな

法廷開始

裁判官から住所を尋ねられた真珠を前に、焦るアラタ。結婚したから自分の住所になるはずだ。住所と苗字が分かれば、あっという間に真珠の結婚相手が自分であることを特定される。

しかし真珠は、恐らくアラタとの駆け引き用カードを一枚温存したのだろう、住所不定だと答えるのだった。

控訴審が始まり、真珠は殺人罪については無罪だと主張する宮前。彼は、事件当時に被害者と見知らぬ男が争っていたのを目撃した新しい証人を法廷に呼ぶことと、真珠の供述を聞くことを訴えた。

真珠が話すようになったのは

法廷では、次回に証人と被告人の取り調べを行うことが決定した。裁判官が閉廷と声をかける直前に、一審では何も話さなかったのに、今は話す気になった気持ちを分かってもらいたいと話す真珠。

一審で黙秘したのは、中途半端に何か言うより完全に黙秘した方が弁護しやすいと年配の弁護士に言われたこと、そして拘置所にはストーカーもいないし安心したと言葉を紡ぐ。

それがなぜ気が変わったのかと尋ねる裁判官に、真珠はアラタの方へ視線を向けた。

品川真珠「夫があたしを守ってくれるからです！」

(出典：夏目アラタの結婚22話)

第23話/俺じゃない誰か

真珠が待っていたもの

法廷閉廷後、藤田に付きまとわれるアラタ。面倒だったが、裁判の傍聴希望者が多かったことを思い出し、藤田と仲良くなっておけば仮に傍聴の抽選に漏れても話を聞けるかもと考え、自分が真珠の旦那であることをカミングアウトする。

そして夜、アラタは相手に取りいる達人である真珠について思い返していた。色々な表情を見せるものの、真珠の本当の素顔は手紙の主が来たと思って扉を開けた時の真珠だと考えるアラタ。

真珠は、自分ではない他の誰かを待っていた。一体誰を、何を待っていたのか＿＿＿。

真珠が待っていたもの(2)

宮前は一審の時に真珠を担当した竹中弁護士に会いに行っていた。確かに黙秘を勧めたものの、自分の本意ではなかったと竹中。真珠はすぐにでも起訴されたいと言っていたという。

ありのままに話せばすぐ起訴されること、話せないのであれば完黙するしかないと真珠に勧めたところ、真珠はその結果別に死刑になっても良いと話してていたという。

竹中から以上のことを聞いた宮前は真珠に面会しに行く。何をそんなに急いでいたのか、一体何を待つことが出来なかったのかと真珠に詰問する宮前だった。

夏目アラタの結婚【3巻】の感想

真珠の起こした事件自体も、少しずつ紐解かれてきましたね！

現段階で分かっていることは、以上かな？

謎の血痕が気になりますが、やっぱり真珠は殺人を犯しているんじゃないのかなあ。分からないけれど。血痕に関してはまた別の被害者の血なんじゃないのかな。

そしてとうとうアラタと真珠が正式に夫婦になってしまいましたね。笑

真珠は相当頭が回りますし、アラタがイメージを抱いた通り、本当に塀の外に出て来てしまう可能性も無きにしも非ずなのでは…？！

真珠が何を待っていたのか、どうして控訴されるのを急いでいたのかも非常に気になります。

控訴審で傍聴者を魅了させたのも見事でした…！ 真珠の駆け引きが本当に面白いので、是非マンガでも読んでみて下さい😆✨ 絵も本当にとても綺麗で圧倒されます！

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