明日、私は誰かのカノジョ

明日、私は誰かのカノジョ【1巻2話】ネタバレ・感想

サイコミで大人気の「明日、私は誰かのカノジョ」【2話】を読んだので、あらすじ・ネタバレ・感想をまとめています。

※以下ネタバレを含むので、先に無料で読みたいという方は下記から無料で読む方法をご覧ください。

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【明日、私は誰かのカノジョ】2話のあらすじ

火傷の跡を知っても、ひどい事を言ってもなぜか雪を予約してきた壮太。

なぜこんな仕事をと尋ねる壮太に、雪は自身には父がおらず母も病気だからと嘘と真実を織り交ぜて説明した。

スマホの壊れた液晶画面の修理代を出してもらい、壮太と別れ、レンタル彼女としての仕事を続ける雪。

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この先ネタバレを含みます。未読の方はお気を付けください。

【明日、私は誰かのカノジョ】2話のネタバレ

雪は、もうずっと前から寂しさを抱えていた。

雪の心には、黒くぽっかり空いた穴があって、それはいつだって雪を孤独にさせた。

この穴は一体いつになったら埋まるのか。答えが出ないまま、雪は18歳になってしまった。

雪が安心できるのは、雪の事を裏切らないお金だった___。

なぜ自分を再度予約してきたのかと壮太に尋ねる雪。

壮太は、自分はずるいと話し出した。お店に予約を入れる事で、雪の自由を奪っているからだ。壮太が客としてデートの予約を入れたら、雪は壮太の事を嫌いでも拒むことが出来ないからだ。

そして壊れたスマホの液晶画面を弁償させてほしいと壮太。

修理代は、補償サービスを使っても1万はかかる。奨学金に手を付けたくない雪は、壮太の申し出を受け入れることにした。

道すがら、雪に何故レンタル彼女のバイトをしているのか尋ねる壮太。

大学生って聞いてたから…居酒屋とかカフェとかでバイトするのが一般的じゃないかと思って…

そう言葉を続ける壮太に対し、雪は心の中で『それは学費と生活費を出してくれる親がいる場合でしょ…』と考える。

育ちの良い人は、こうやって無自覚に人を傷つけるのだ。

母親を大事にしないやつは許せないという壮太の言葉を思い出しながら、雪は父は既に亡くなっており、母は病気だと壮太に伝えた。

中興の頃は入院している母に代わって、叔父夫婦が面倒を見てくれたがもう頼りたくないと言葉を続ける。

もちろん全てが事実ではない。嘘をつくときは、本当のことを織り交ぜながら話すと、真実味が増すのだ。

この仕事を選んだのは普通のバイトより自由に使える時間が多いから…」と言う雪に、無神経なことを聞いたと謝る壮太。

すらすらと嘘をつきながら、雪は自分の言葉にダメージを受ける。雪がお見舞いに行って喜んでくれるような、そんな優しい母は雪にはいないのだ。

雪だって本当は、母を大事に想い、大事にされる娘になりたかったのだ___。

スマホの修理が終わり、別れる雪と壮太。

顔の火傷跡のことも知られているし、ひどいことも言ったのに、なぜ壮太は会いに来たのか。おめでたい人だと雪は思った。

友達であるリナから、天災にかこつけてラインしてくる男のメッセージの愚痴を聞かされている雪。

雪自身も、客からたくさん連絡がきたようで、そのことは伏せつつリナの意見に同意した。

そしてリナは、今度雪も一緒にパパに会わないかと誘う。良いお店で食事をし、服とか買ってもらおうよと提案するリナに、雪は「私はいいや」と断った。

雪はモノより現金が欲しいのだ。

大学でも、雪の事を可愛いと言う男は多いのになぜなびかないのかと尋ねるリナに対し「だって……可愛いって何?」と返す雪。

多少顔の造形が良かったとして
 好意を持たれたからってそれがなんなの?
 皆私の中身なんか知りもしないし興味もないくせに
 どうせ連れて歩き回りたいだけでしょ

そんな雪の言葉に、リナは「それのどこがダメなの?」と返す。

リナ自身は、男の人に可愛い~連れて歩きたい~って言われたら嬉しいのだ。

もし自分が怪我とかして顔に傷とか痣が残ったら、みんな見向きもしないと言う雪。そういう手のひら返し分かってるからと言葉を続ける雪に、リナは不思議そうに「もしかしてどっか整形してる?」と尋ねるのだった。

雪は否定するが、リナは「偏見ないから!」と返す。しかし実際、雪自身整形はしていないのだった。

その夜、ホテルに客と入っていく雪をたまたま見かける壮太。

前からここ(帝国ホテル)のラウンジに連れてきたかったと話す客に、「こんな素敵なお店初めてで…緊張します…」と言いながらも、内心では『ここ先月来たな…』と考える雪。

エレベーター内でキスを迫ってくる客だったが、寸前でラウンジのある階に到着し、雪は難を逃れる。

食事を楽しみながら「いや~やっぱり君みたいな聡明な女性は違うね」と褒める客。

しかし雪は心の中で、自分を頭が良い女にすることで一緒にいる自分のステータスが上がる気がするんでしょと毒づいていた。

客とのデートが終了し、帰宅すると、また壮太からの予約が入っていることに気づく雪。

しかも相手が指定してきた時間は、12時から22時という、実質貸し切りだ。

デート当日、気まずそうに「お待たせ…」と言う壮太を、雪は無の表情で迎えた。

明日、私は誰かのカノジョ【2話】の感想

雪ちゃんがお客さんに対して思っていた「自分を頭が良い女にすることで一緒にいる自分のステータスが上がる気がするんでしょ」というのは、な、なるほど~と思ってしまいました。

男性って、一緒にいる女性をこういう目で見ていることもあるのか…。

それにしても壮太は、客観的に見るとやばい女性(=雪)にハマってしまいましたね。

爽やかなサラリーマンっぽいので、なにもこんな闇が深そうな女性にいかなくとも、普通に彼女が出来そうな気もしますが、雪ちゃんの危うさに惹かれてしまったのかなあ。

自分なら雪ちゃんを救えるかもしれないと考えていそうなところが、雪ちゃんから見ると『苦労せず育ってきた人間であるが故の傲慢さ』と受け取られそうですね。

壮太が何を考えて、再度雪ちゃんを予約したのか。3話も楽しみです!

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