葬送のフリーレン9巻ネタバレ感想あらすじ！黄金郷と七崩賢マハト

葬送のフリーレン【9巻】のあらすじ、ネタバレ、感想を紹介しています。

9巻には、第78話～第87話までが収録されています。

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葬送のフリーレン9巻のあらすじ

レルネンから個人的な要請を受け、黄金郷にやってきたフリーレンたち。そこはデンケンのかつての故郷だった。

デンケンの願いは、黄金郷と変えられた城塞都市ヴァイゼを元に戻すこと。そのためにフリーレンたちは、街を黄金郷に変えた張本人、七崩賢マハトとの接触を試みる。

ところが話し合っても互いに分かり合えないことが分かったフリーレン。彼女らは、最強の七崩賢と呼ばれるマハトを倒すため、マハトの過去の記憶を探るのだった。

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葬送のフリーレン【9巻】のネタバレ

第78話 コリアード湖

悪天候

勇者ヒンメルの死から30年後。北部高原のコリアード湖にて。

天候が荒れに荒れて、フリーレンたちは足止めを食らっていた。

ようやく天候が落ち着き、航路を行こうにも手持ちが足りず、ヒンメルの自伝を探しに行く依頼を街の人から引き受けたフリーレン。

ヒンメルの自伝

自伝を持ち帰ると、まさかお前が勇者一行のエルフだったとはと言う街の人。

なぜ自分がヒンメルの仲間だったと思うのかとフリーレンが尋ねると、街の人は「そんなに寂しそうな顔をしていたら嫌でもわかる」と返した。

そしてヒンメルの自伝はフリーレンが持っているよう言うのだった。

第79話 トーア大渓谷

ドワーフ「ゲーエン」

勇者ヒンメルの死から30年後。北部高原トーア大渓谷にて。

そこでフリーレンは、200年前から橋を作っているドワーフゲーエンに会った。橋は完成したものの、大型の鳥の魔物が強風を起こしており、困っているのだという。

フリーレンは”パンケーキを上手にひっくり返す魔法”を報酬に、魔物を追い払う約束をした。

理由

ゲーエンがトーア大渓谷に橋を作っている理由は、後悔からだ。

昔この近くにあったゲーエンの村が魔族に襲われたが、橋が無かったゆえにすぐに軍が駆けつけることが出来ず、滅びたのだ。

魔物を討伐したフリーレンが、ゲーエンに今後はどうするのか尋ねると、村でゆっくり老後を過ごすとゲーエン。200年の間に、ゲーエンの故郷となる新しい村が出来たのだ。

第80話 聖雪結晶

勇者ヒンメルの死から30年後。北部高原シュマール雪原にて。路銀が少なくなってきたフリーレンらは、聖雪結晶を求めて集まった冒険者の野営地に到着していた。

魔物を討伐し、聖雪結晶の鉱脈を見ながらフリーレンは、ヒンメルが昔に「魔王を倒せばこの美しい光景を誰もが見られる時代がやってくるんだ」と言っていたことを思い出した。

誰もがというわけにはいかないが、たくさんの人がこの光景を見られる時代が実際にやってきた。そのことを考えながら、フリーレンは不思議な気分を味わっていた。

第81話 黄金郷

デンケンの故郷

勇者ヒンメルの死から30年後。北部高原ヴァイゼ地方にて。フェルンは一級魔法使いレンネルから個人的な依頼を受け取っていた。

それは50年前に七崩賢マハトの手によって一瞬で黄金に替えられた悲運の都市「城塞都市ヴァイゼ」の結界の管理を手伝うという依頼だった。

依頼を請け負い、結界の新しい管理者となったデンケンと合流するフリーレンら。ダンケンは、ここは自分の故郷でもあると語った。

デンケンの思い出

マハトと戦うつもりなら自分は手伝わないとフリーレン。その昔フリーレンはマハトに負けているのだ。そして未だにマハトに勝てるイメージを持っていないとフリーレン。

確実に封じ込めるつもりなら、このまま結界に封じ込め続けた方がいいとフリーレンは言葉を続ける。

そんなフリーレンにデンケンは、若いころに妻が亡くなってから最近まで一度も故郷に帰ったことが無かったと話した。

思い出していいんだよ

変わり果てた故郷を直接この目で見れば諦めがつくと思ったデンケンは、この地で結界管理の任を継ぐことにした。ところが実際に帰ってみると、故郷は昔と変わらず、思い出の場所も残っていたとデンケン。

彼の言葉にフリーレンは、昔ヒンメルに言われたことを思い出していた。フリーレンの好きな花畑を出す魔法は、フリーレンの師が好きな魔法でもあった。

先生のことを思い出すから出来るだけ使わないようにしていたというフリーレンにヒンメルは、思い出していいんだよと教えてくれた。そしてフリーレンはデンケンに協力することを伝えるのだった。

第82話 万物を黄金に変える魔法

作戦会議

黄金郷のすぐ側にある小屋で、作戦会議を行うフリーレンたち。フェルンは、魔法なのに魔法(黄金郷)を認識できないことに居心地の悪さを覚えていた。

マハトの魔法は、万物を黄金に変える魔法なのだという。それは女神さまの魔法でも解除することが出来ず、フリーレンが知りうる限り最強の呪いだ。

魔法と認識できないから防御魔法でも防げないし回避も出来ないのだという。マハトが最強の七崩賢と呼ばれる所以だった。

レルネンとデンケン1

時を同じくしてレルネンは、エーデルにデンケンに肩入れする理由を話していた。

レルネンとデンケンは、レンネルが宮廷勤め魔法使いだったころの同期だ。昔からの友人なのだ。

若くして地位を追われたレルネンを、最後までかばってくれたのはデンケンだったという。その時レルネンは、いつかデンケンに恩を返そうと決めていたと話す。

レルネンとデンケン2

そしてデンケンはすごい愛妻家だったと話すレルネン。それなのに50年以上も故郷に帰らなかった。

遠い昔に失ったものと向き合うのは勇気がいるからだ。

そして数年前にデンケンの故郷が黄金郷に飲み込まれ、ようやくデンケンは重い腰をあげた。だからこそレルネンは、デンケンが故郷に帰る手助けをしてやりたいと思ったのだという。

第83話 支配の石環

マハトには勝てないが負けることもないとフリーレンらに話すデンケン。デンケンは一度黄金郷に入り、妻の墓参りを済ませている。

その時マハトに見つかったが、見逃されたとデンケン。どういうことかというフリーレンに、デンケンはエーデルから得た情報を話しだした。

そもそもエーデルが呼ばれたのは、魔族の心を唯一操ることのできる「支配の石環」の術式を解析するためだった。支配の石環は現在マハトに取り付けられており、その石環を修復することがマハトを倒す鍵となるとレルネンは話す。

第84話 命知らず

現在黄金郷に変えられてしまった城塞都市ヴァイゼの領主は、60年前にマハトに支配の石環を使用し、「ヴァイゼの民に仕えること」と「ヴァイゼの民に悪意を抱くな」ということを命じていた。

そもそも領主は、巨万の富を得るためにマハトを操ったのだという。とはいえ加工できない黄金なんてすぐにバレる。

領主の狙いは富ではないかもしれない。調査するために黄金郷へ出向くエーデルとレルネンだったが、2人はマハトに見つかってしまうのだった。

第85話 悪意

壊れていない石環

レルネンがマハトと対峙している間、エーデルは支配の石環の修復を試みる。

しかしエーデルは、支配の石環は壊れてなどおらず、正常に作動していることに気が付いた。

というのも魔族は”悪意”という概念を持ち合わせていなかったため、「ヴァイゼの民に悪意を抱くな」という命令がそもそも利いていなかったのだ。

デンケンとマハト

エーデルはマハトの記憶を読み、レルネンと共に2人はなんとかマハトから撤退する。

どんな記憶を呼んだのかはまた後程話そうとデンケン。

彼は毎日黄金郷に通い、マハトと話し合いの時間を設けているのだという。

第86話 話し合い

マハトと1

ダンケンは数少ないヴァイゼの民だった。マハトに施された、「ヴァイゼの民に仕える」という命令は有効なのだ。だからダンケンは黄金郷に入っても無事なのだ。

デンケンの目的は黄金郷を元に戻すことだ。マハトを殺しても、マハトの魔法は残り続ける。よってデンケンはマハトを殺すことが出来ないのだ。

デンケンの話を聞いたフリーレンは、デンケンとマハトの話し合いに参加することにした。

マハトと2

人類との共存を望んでいるとマハト。しかし共存を謳っておきながら黄金郷を元に戻すことはしないし、マハトは侵入者を容赦なく殺している。

なぜ殺し続けるのかと尋ねるフリーレンにマハトは、なぜそんな事を聞くのかと質問し返した。

そんなマハトとの対話でフリーレンは、決して分かり合えないことがよく分かったと言うのだった。

第87話 好意

マハトと3

マハトはデンケンの幼少の頃の師だと話すデンケン。マハトは80年以上前からヴァイゼの領主に仕えており、約60年前に支配の石環がつけられた。

当時城塞都市ヴァイゼは、魔族であるマハトとの共存を実現した都市だったという。

そしてフリーレンとデンケンは、マハトを撃つための勝算を、エーデルが読み取ったマハトの記憶から探し出すことにした。

マハトの記憶

その昔、魔王に命令され数多の人類の村を滅ぼしてきたマハト。

しかしふと、”悪意”や”罪悪感”とは何なのか疑問に思った。魔族は、人類にあって当たり前の感情がいくつか欠落しているのだ。

そしてマハトは人類に興味を持ち、もっと知りたいと願うようになった。

葬送のフリーレン【9巻】の感想

デンケンの故郷「黄金郷」がメインの9巻。

始めデンケンからの依頼を断るフリーレンでしたが、デンケンが故郷を顧みなかった話を聞き、ヒンメルの言葉を思い出すシーンがとてもよかったです。

ヒンメル「君はきっと師匠と過ごした時間が幸せだったんだよ
　ただ幸せだっただけなんだ
　だから思い出していいんだよ
　思い出していいんだ。フリーレン」

(出典：葬送のフリーレン81話)

これは、師匠を思い出すからお花畑の魔法をあまり使わないようにしていたというフリーレンに、ヒンメルがかけた言葉です。

ヒンメルはフリーレンの話を聞いて、師匠と過ごしていた時間が幸せだったということが分からなくなるほど、フリーレンの人生は辛く苦しいものだったのだろうと感じたようです。

とても心に響いたんですが、なんとも感想だけでは伝え難い！！！😭

非常に良いシーンだったので、未読の方はぜひ単行本で読んでみて下さい😆✨

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